小児のリンパ浮腫は原発性リンパ浮腫である場合が多く、原発性リンパ浮腫とは癌などの手術によりリンパ節を切除した後に起こる続発性リンパ浮腫とは別で発症時期により
先天性(1歳未満)、
早発性(1~35歳)、
遅発性(36歳以上)の3型に分類されます(Kinmonthの分類)。
リンパ管の先天的低形成・無形成や機能不全により、四肢、特に下肢を中心にリンパうっ滞(浮腫)を発症し慢性的に経過する疾患です。
先天性の症候群(ターナー症候群、ヌーナン症候群など)の症状の一つとして出現する場合があります。
小児のリンパ浮腫は、年齢やその障害によって用手的リンパドレナージや圧迫療法などのリンパ浮腫ケアをスムーズに受けることが難しかったり、ケアを受け入れてくれるところも多くはないため小児でリンパ浮腫を発症してもどうしたら良いのだろうと悩むご両親も多いのではないかと思います。
また放っておいてもどんどん悪化してしまうため、何らかの対応をしなければなりません。
現在多くのリンパ浮腫のための弾性着衣メーカーがありますが、小児に特化した弾性着衣や包帯はないため、オーダーメイドで弾性着衣を用意したり、その子にとってまたご両親が装着させてあげやすいように工夫したものを作成したりなどする必要があります。
また夏だと皮膚が汗疹のような状態になってしまい、装着できる時間が短くなったりするため、ご両親と本人としっかり話して決めていくことも大切です。
思春期になってくると、浮腫の見た目が気になって傷をつけてしまったり、辛い思いをするお子さんも少なくありません。また浮腫があるためにスポーツもできないなど気にされることもあるので
当サロンでは浮腫のケアをしながら、できる限りご本人が楽しく日常生活を送れるようにサポートしていきたいと考えています。お子様の浮腫でお悩みの方はどうぞご遠慮なく、まずは相談していただければと思います。